ネイティブの子供が”goed”や”comed”と言ってしまう、そのワケは
「トークン頻度」とは、その表現がそのままの形でどれだけの頻度で用いられたかを示すもので、「タイプ頻度」とは、その表現のタイプがどれだけの頻度で用いられたかを示すものである。
トークン頻度は、聞いた表現が、そのままの形でどれほど定着するかの目安となる。つまりトークン頻度が高いものは「固まり」として定着する。一方タイプ頻度は、◯+edのような、新たなものを生産できるパターン(規則)がどれほど定着するかの目安となる。
英語を母語として習得している子供の中には、それまでのgoの過去形として、went、comeの過去形としてcameを言えていた子が、ある時期goed,comedなどのいわゆる「過剰般化」を引き起こすことがある。これはそれまでは例えばplayed,walkedと固まりで用いていたのに、ある時期から◯+edというパターンが抽出されて定着し、生産性を有するようになったために、goやcomeにまで過剰に使用してしまったことを意味している。
また、◯に入るとplay,walk,learnなどは徐々に1つのカテゴリーとしてまとめられていき、ついには「(規則)動詞」というカテゴリーができあがる。
Author:J.Javier Hernández